PR

なぜカードゲームはスポーツ競技にならないのか

ポケカ コラム
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

それは「武器商人が競技ごっこを開催しているから」だと考えています。

こんにちは、赤い彗星ex(@suisei_pokeka)というものです。

カードゲームが好きで10年以上カードゲームを遊んでいます。現在ではポケモンカードメインでデュエルマスターズを少し追っているプレイヤーです。

カードゲームの世界は自分視点から見てですが、ここ数年で大きく方向を変え「競技性」と言う方向に重点がおかれるようになりました。

今回はそんなカードゲームの大会に出ていて感じていた、「競技」であるという認識への違和感をまとめてみました。

少しでも読んでいただき、思っていることが伝われば嬉しいです。

あと、自分はカードゲーム大好きです。だからこそわざわざマイナスなことも書いています。

あくまで、一個人の考えであり、カードゲームを攻撃するものではないということを理解していただいたうえで、読み流していただけると幸いです。

スポンサーリンク

1.主催は武器商人である

カードゲームは武器と同一性質を持っていると考えます。

(人を傷つける部分は違いますが)人を攻撃するものです。そして、人と競うときに使うものであり、より強いものがでてくればそちらにみんな飛び付きます。

それを作り売っているのがカードゲームの開発者・販売元になります。デュエルマスターズならタカラトミー、遊戯王ならKONAMIがそれに当たるでしょう。

つまり、カードの販売元は武器商人であります。

誤解を恐れずに言うと、販売元は武器(カード)が売れればいいのです。だから、武器はインフレしていきますし、武器を使って戦う場所を設ける必要が出てくるのです。もちろんこれは販売元が一企業であり、利益をあげて株主に還元するのが第一目標であるから当然のことです。

この面から見ていくとカードゲームは競技性を求めた方が売れることが分かります。競技として打ち出していく方が、より強いカードを求める人が多くなりどんどん買ってもらえるからです。

また、最初はホビーであったカードゲームも年数を重ねるうちに、大きくなった方や、小さいころに遊んでた方が戻ってきたりしてプレイヤーの年齢層が上がってきます。このような人々は、遊ぶためのツールとしてのカードではなく、競技上の武器としてのカードを使用する方が多いです。このような面でも競技にしていこうという需要が高まっています。

しかし、普通の武器商人と違うのが、その種の武器(カード)はその武器商人が定めたルールでしか使えないということです。

例えば、一方がデュエマ、もう一方が遊戯王で戦うことはできません。これは、普通の争いと違い武器それぞれにルールが定められているからです。つまり、そのルール上では唯一の武器商人と言うことになります。ある種の独占企業なのです。

武器を売るためには戦う場を作っていく必要があります。他のカードゲームと混ぜて遊べる場合であれば、武器商人(企業)間で色々な協力を求められるでしょう。しかし、そんなの無理なわけです。売るためのにはそのカードを売っているメーカーが大会を運営していく必要があるのです。

つまり、大会主宰はただ一人の武器商人であり、その武器商人がルールを決め、武器を一社で作っているのです。

2.主催が武器商人である弊害

大会運営を武器商人しか行っていないことから、問題が発生します。

顕著に表れるのは不正時の対応でしょう。大会中カードゲームでは不正が行われることがあります。しないでくれと言うのがプレイヤーと運営の共通した願いです。しかし、残念ながらするプレイヤーが一部いるのも事実です。

大前提として、武器商人(企業)は武器(カード)が売れればいいのです。

もし、不正が発覚したら、そのカードのイメージは悪くなります。なのでもし自分がカードを売る立場ならなるべく大きく広めたくはないです。何故なら、カードのブランドに対してマイナスイメージが付き利益を損なうからです。

また、不正したプレイヤーもそこの大会に出ているということは、そのあくまでカードの消費者なわけです。何故なら、その大会で使えるカードは主宰している企業の作るカードしか使えないから。

小さい不正を一つずつ裁いて行き、大会に出禁にし続けると消費者はどんどん減っていきます。また、自社の商品を買ってくれている方に厳しくはできません。プレイヤーは「客」なのです。

なので、大会主宰でありルールを決めているのが武器商人であると、第三者が開催するより不正に対して緩くなってしまいます。不正が許される競技などありませんよね?これがカードゲームがスポーツ競技になれない理由の一つだと考えます。

あまりにもそのカードに対して、マイナスな存在は現に遊んでいるプレイヤーの保護のために出禁にする例もありますが。(デュエマとか…)

3.公平性の問題

競技として一番か形になっているのは、野球やサッカーのようなスポーツでしょう。オリンピック協会のような物をプレイヤーに売る立場ではない第三者が競技の大会を主催していますよね。

最近では、e-スポーツと言って、ゲームがスポーツになる時代になっています。

では、競技性を高めているカードゲームはスポーツ競技になれないのでしょうか?

現状は無理でしょう。

個人的にスポーツ競技にするためにはまず公平でない点が挙げられると思います。資金力が勝敗にかかわりすぎるからです。

スポーツも資金が無いとできません。それは否定しません。強くなるには強者から何かを教わる必要があり、コーチをつけたりするのにもお金がかかりますから。資金面で教えてもらえる人ともらえない人では大きく差がつくでしょう。

しかし、スポーツはコーチをつけたら、皆同じ力を手に入れられるわけではありません。それを自分が習得するために努力が必要です。

さて、一方でカードゲームです。こちらは述べたように武器と一緒です。そのカードを手に入れるために資金が必要になります。それを手に入れてからスタートラインに立てて、その武器(カード)を練習して使えるようにしていきます。

あくまで、カードを手に入れるという面を資金でクリアしてしまえば一定基準まで強くなれてしまうのがカードゲームです。その水準に並ぶまでに努力はいりません。資金のみです。

この面で資金的面で公平ではないと感じてしまいます。

また、例えば世界で100枚しかない強い能力のカードが出たら、それを手に入れられるのは100人までになってしまいます。カードの枚数によってプレイヤー能力に制限があるのも問題ですね。

上記の公平性を解消しようとすると、プレイヤー全員に同じカードを同じ枚数配ってから、その中で競技していくことになります。多分無理でしょう。何故なら大会主宰が武器商人であり、それを行うと勝つためにカードを買う必要がなくなり売れなくなるからです。

4.ジャッジについての問題

さて、スポーツ等の競技で試合をする場合ジャッジがいないってことありますか?

カードゲームの大きな問題はここだと思います。会場にジャッジはいますが、一試合ごとにジャッジがついていないのです。スポーツの世界ではそんなことあるのでしょうか?(そういうスポーツがぱっと思い浮かびませんでした…)

この面については、カードゲームがホビーである点が問題かと思います。

ホビーであるカードゲームは当然小さいコミュニティの友達とのコミュニケーションツールであったはずです。友達とやるなら、その友達との信頼関係があるはずなのでその競技ごっこはジャッジなどいらないのです。

ですが、競技としての段階にカードゲームが進んだときに、皆さんは知らない人と景品をかけて勝負することになります。それまであったことない人とも勝負していきます。そんな中に信頼関係などあるわけがないのです。だからこそ、ジャッジと言う第三者の目線が試合を見ている必要があります。

ホビーから抜けられないカードゲームと言う存在は、競技性をうたってもジャッジが一試合ごとつくことはありません。ここが問題であり、ジャッジが見ていないから不正が起きるのです。

結局ちょっと高次元の競技ごっこになってしまっていると自分は考えています。

大体大きな大会ですべての試合を見ているほどジャッジがいないはずです。ジャッジをしたら報酬がもらえるならば、ジャッジになる人もいるでしょうが、ほぼ無報酬で集められていることもあるのが現状だと聞いています。(全てとは言いませんが。)それならジャッジ人口も増えないでしょう。大体ジャッジ全員に報酬を払っていたらコストがかかりすぎます。主催は武器商人であり、利益をあげたいはずなのでなるべくコストは押さえたいはずです。

試合を乱発する割にジャッジが足りなく、試合を常に見ていない…これで競技性をうたうのは無理があると思います。

5.だからカードゲームはスポーツ競技にはなれない

今まで述べてきた理由がカードゲームが競技になれない自分が考える理由です。

競技性を押し出すわりに、公平性や健全な戦いが出来る場が用意されていないのです。

それは、「大会を主催しているのが武器を作る武器商人であり、結局競技であると思わせ戦ってもらうだけの競技ごっこ」であるから4だと考えます。

自分も大会に出ています。これからも出続けるでしょう。だからこそ個人的にはもっと練習だったりを不正等に邪魔されず正当に評価される大会になっていってほしいと願っています。

今回書いたことが少しでもいろんな人に伝わり、このように大会に対して思っている人がいると知ってもらえると嬉しいです。

今回はここまで。それでは~

タイトルとURLをコピーしました